ソリューション事業部/社内

大東建託パートナーズ案件(Kintone 475 / 379)
自動処理3点の調査結果

宛先: 佐藤様 / 報告: 桐山 / 2026年9月14日
調査方法: カスタマイズJSと送信基盤のコードを実読、Kintoneの設定・レコードを実機で確認(読み取りのみ・書き換えは一切していません)

0結論(3行)

① メール送信後のフリーズ
こちらの作りが原因です
送信後に「OK」を押す確認窓を出していました。人なら押せますが、自動処理には押す相手がいません。本日中に直します。
② ステータスの上書き
当社の自動処理が原因でした
犯人は当社の「差戻しパトロール」です。安全装置が無効化されたまま動いていました。止め方と正しいステータスの決定をお願いします。
③ 履歴の行が消える
Kintone本体の仕様です
カスタマイズ側では防げません。編集画面で保存しない運用に変えていただく必要があります。

報告メール送信後のフリーズ こちらが原因

原因:送信後の処理を、すべてブラウザの標準ダイアログ(「OK」ボタンの出る確認窓)で終わらせていました。
この窓が開いている間、ページの動作は完全に止まります。人なら1回押せば進みますが、自動処理には押す相手がいないため、止まったままになります。5分以上というのは、その途中経過です。
いまの動き 「送信する」を押す 自動処理が実行 送信基盤が処理 数秒で応答は返っている 確認窓(OKを押すまで停止) ★ここで止まっている 押す相手がいない=永久に待つ 画面の更新 ここまで到達しない 直したあと 「送信する」を押す 送信基盤が処理 画面の中に結果を表示 止まらない/機械でも読める 自動処理が成否を取得
図1|送信基盤からの応答は数秒で返っています。止まっているのは、その後に出す確認窓です。

9/14 8:40 の SC202609110019 について

出ていたのは、おそらく「二重送信よけ」の確認窓です。
同じ案件へ同じメールを15分以内に送ろうとすると、送信基盤が送信を止めて 「直前に同じメールを送っています。本当にもう一度送りますか?」と確認します。

この確認が出た時点では、メールはまだ送られていません。送る前に止めているためです。 したがって、その試行については未送信とご判断ください。

ただし直前15分以内に1通目が送られている可能性があります。全送信に callcenter@all-zenbu.co.jp のCCが入りますので、そちらの控えでご確認をお願いします。

ご質問(a)(b)への回答

ご質問回答
(a) 送信処理が同期的にUIをブロックしていないかブロックしています。確認窓による停止です
(b) Worker応答待ちやリトライでUIスレッドを占有していないかそれはありません。応答は数秒で返っており、その後の表示処理で止まっています

※ なお、当社のカスタマイズJS(283行)を全文確認しましたが、待ち時間の設定・再試行・同期通信は1件もありません。 したがって「5分」という数字は当社の設定から出たものではなく、そちら側の待ち時間の上限ではないかと推測しています。

ご質問(c) Kintoneへの書き戻しについて

送信基盤に、書き戻しの機能はすでに実装済みです。アプリ306と475では稼働しています。
アプリ379だけ設定が入っていませんでした。設定を追加すれば有効になります。改修は不要です。

ただし、379側に書き戻し先として使えるフィールドが見当たりません(「送信日時」「送信状態」に相当するもの)。 新設してよろしければ、こちらで用意します。ご指示ください。

こちらの対応

※ 自動処理側で「確認窓を自動で閉じる」設定を入れれば今日から止まらなくなりますが、 二重送信よけの確認まで自動でOKしてしまい、かえって2通送る危険があります。おすすめしません。

FAX送信後にステータスが上書きされる 当社の処理が原因

犯人は当社の常駐処理「差戻しステータス更新+Chatwork通知パトロール」です。
Google Apps Script版(patrol_diff_status.gs)が、Googleのサーバー上で1分おきに アプリ475・379を巡回し、条件に合うレコードのステータスを 「大東建託様へ差戻し済(手配不可)」に書き換えていました。

当社PCのタスク一覧にもログにも出ないため、最初の確認では見つけられませんでした。 ご不便をおかけし、申し訳ありません。

なぜ、何度直しても戻るのか

この処理は「すでに『大東建託様へ差戻し済(手配不可)』になっているか」だけを見て、 違っていれば書き換えます。
「差戻し済【FAX報告済み】」はこの値と違うので、毎回かならず書き換え対象に入ります。

さらに、確定系のステータス(FAX報告済み・金額確定済など)を守るための安全装置が、 過去に意図的に無効化されたまま残っていました(コード上、常に「守らない」を返す状態)。 加えて「差戻し済【FAX報告済み】」はこの処理が作られた後に追加された選択肢で、処理側はその存在を知りません。 この2点が重なって、全件上書きになっています。

発火する条件(ご参考)

「大東金額確定済」(9:56・10:10)は上書き事故ではありません。
こちらは別の処理で、大東建託様から届く金額確定通知書のFAXを受信して、 PDF添付・金額確定日・ステータスを書き込む正規の動作です(2分おきに稼働)。意図どおりです。

確認の裏付け:10:11に5件が同時に書き換わっています

レコード受注番号書き換わった値時刻
490926091341934大東建託様へ差戻し済(手配不可)10:11
490826091341520大東建託様へ差戻し済(手配不可)10:11
490126091240120大東建託様へ差戻し済(手配不可)10:11
488226091135016大東建託様へ差戻し済(手配不可)10:11
487826091027471大東建託様へ差戻し済(手配不可)10:11

件数・時刻ともに、パトロールの「100件ずつまとめて更新」という動きと一致します。 ご報告の「差戻し5件すべてで発生」とも合致します。

こちらの対応

それまでの間のお願い:自動処理側ではステータス(ラジオボタン)を書き換えないでください。
一覧上の判定や再処理防止は、いまお使いの「大東建託様へ報告日」の打刻と「差戻しチェックボックス」で行ってください。 この2つはパトロールが書き換えません。

現在の差戻し系ステータス(4種類あります)

選択肢古さ意味(推定)
差戻し済【FAX報告済み】新しいFAXで報告まで済ませた差戻し ←今回設定したい値
差戻し済【発注書無し】新しい発注書が無くて差し戻した
大東建託様へ差戻し済(手配不可)古い手配ができず差し戻した ←上書きされる先
大東建託様へ差戻し済(サービス外)サービス範囲外で差し戻した

履歴の行が描画されず、保存すると消える Kintone本体の仕様

Kintoneの保存は「画面に表示されているテーブルの状態」をそのまま送ります。
そのため、まだ描画されていない行は「無い」ものとして保存されます。 これはKintone本体の動きで、カスタマイズ側で「消さない」ようにすることはできません。
データは12行ある Kintoneの中身 画面は8〜9行しか出ていない 26秒待っても揃わない ここで保存すると 画面の8〜9行だけを送る 残り3〜4行が消える 請求判定の根拠が欠ける
図2|Kintoneは「画面にある分」を正として保存します。描画待ちの行は削除扱いになります。

描画が遅い理由(断定はできていません)

確からしい順に3つあります。

※ 当社自作の2本(帳票ボタン・メールボタン)は編集画面では一切動きません。ここは確認済みです。

あわせてお伝えします。②のパトロールが1分おきに同じレコードを更新しているため、 編集画面を開いた時点の内容は、開いている間にどんどん古くなります。 編集画面から保存する運用そのものが、行を失う危険を常に抱えた状態でした。②の修正でこの頻度は下がります。

こちらの対応とお願い

佐藤様に決めていただきたいこと

決定事項 1

差戻しの正しい最終ステータスはどれですか。

現時点でパトロールが正としているのは「大東建託様へ差戻し済(手配不可)」です。 「FAXで報告まで済ませた差戻し」を別扱いにするのであれば 差戻し済【FAX報告済み】 が正しく、 パトロール側をそれに合わせて直します。

どちらを正とするかをご指示ください。無断で正の値を変えることはしません。

決定事項 2

アプリ379に、メール送信結果を書き戻すフィールドを新設してよろしいですか。

「送信日時」「送信状態(未送信/送信成功/送信エラー)」の2つを想定しています。 新設できれば、画面の状態に関係なく成否を判定できるようになります。

お願い 1

パトロール修正までの間、自動処理側ではステータス(ラジオボタン)を書き換えないでください。

「大東建託様へ報告日」の打刻と「差戻しチェックボックス」はパトロールが触りませんので、 そちらで判定してください。修正が完了したらご連絡します。

対応予定

いつやること
本日中① 確認窓を廃止し、画面内に結果を表示する方式へ変更桐山
本日中① 自動処理から読み取れる目印を画面に出す桐山
本日中② 差戻しパトロールを停止(または安全装置を元に戻す)桐山
今週中① 379への書き戻し設定(フィールド確定後すぐ)桐山
今週中② 新しい選択肢を尊重するようパトロールを改修/同種の常駐処理を棚卸し佐藤様・桐山
今週中③ 他社製プラグインの中身を確認(権限取得)し、描画が遅い真因を特定桐山

FAX送信履歴アプリ484の反映遅延(レコード4895・約10分)については、承知しました。対応不要とのことですので、遅延のばらつきとして記録にとどめます。